舞鶴名物 宗達と翔子さん
12月に入ってから雨が多い。
およそ週に4日くらい雨に降られている気がする。
当地の気候は雨が多く湿度が高い。
知り合いの自動車屋さんが「舞鶴の車は苔が生えます。こんなのは舞鶴だけですね」といわれた。
自分の車をよく見ると確かに緑色の苔のようなものがうっすら生えていた。
動画を見ていたら萬屋錦之介の「風雲児 織田信長」で信長と斎藤道三が対面するシーンを見つけた。
信長のうつけぶりと鋭さが実に心地よい。
信長を殺さんと謀る道三と最後は和解する様が実に爽快。
呵々大笑するが如き晴れた空が待ち遠しい。
金澤翔子、涙の般若心経 ダウン症の赤ちゃんが天才書家と呼ばれるまでの奇跡の物語
- 作者: 金澤泰子
- 出版社/メーカー: 世界文化社
- 発売日: 2013/10/16
- メディア: 単行本
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先日は書道家の金澤翔子さんの臨席揮毫とご母堂の金澤泰子さんの講演に参加。
翔子さんはしばし合掌してお祈りをされた後、5メートル以上の大きな紙に「共に生きる」と一気に書き上げられた。
泰子さんの講演も実に興味深かった。
翔子さんがダウン症と診断されたときに自分は世界で一番不幸な親子だと感じられたが今は世界で一番幸せな親子だと晴々と語っておられた。
私が翔子さんの書に最初に感動したのは俵屋宗達の「風神雷神図屏風」に触発されて描かれた大作である。
不思議なことに翔子さんの書かれた「風神」「雷神」の二文字がちょうど宗達の描く風神、雷神と同じ位置におさまっているという。
先日、三十三間堂に参拝したが仏像のなかでも鎌倉時代の風神、雷神の彫像はとても印象に残った。
三十三間堂に参拝の後、そのすぐ向かいにある養源院に参拝。
養源院には宗達の絵画が多数残されているが、宗達は「風神雷神図」を描く時に最初にイメージしたのは三十三間堂の風神雷神の2体の像だったのだろう。
三十三間堂の風神雷神から宗達へ、そして金澤翔子さんへと続いている大きな流れを感じる。
毎年、年間のスケジュール帳の最初のページにその歳の大きな出来事を書いている。
今年は老僧の逝去、25年に一度の法要と大きな出来事が続いた。
大勢の方のご厚情に支えられてようやくこの1年を乗り切ることができた気がする。
そんな感慨が折に触れて湧いてくる。今年も残すところ10日ほどになった。