三室戸寺 醍醐寺 仁和寺
先日は兼務している御室派観音寺の団体参拝に参加。
最初に三室戸寺へ。
紫陽花のシーズンで参拝が多い。紫陽花の開花時期には少し早かったが大勢の方がカメラやスマホで紫陽花を撮影されていた。
カメラをバスに置き忘れるという戦略的ミスのため写真は撮れず…
次に訪れたのは醍醐寺。
驚いたことに仁王門をくぐると一般なら住宅が何十軒も立つような、面積が見渡す限りの荒れ地になっている。
もとは鬱蒼たる森林だったが昨年の台風で甚大な被害を被ったとのこと。
その荒涼たる様子が強く印象に残った。
京都最古の建造物である醍醐寺の五重塔は外見上は大きな瑕疵もなく見受けられたのは幸いだった。
よく整備された庭園が見事でした。時間が許せば1時間くらい座って思いにふけりたいようなお庭でした。
庭園に響く滝の水音が堪りません…
最後に御室派の総本山である仁和寺へ。
思い立って本山の教学課に連絡すると境内の案内をしていただける運びとなった。
最初に案内されたのは千手観音が祀られた観音堂である。
今年は境内にある観音堂の大規模な修理が終わって落慶法要が行われた。
観音堂は修行道場であり、私も仁和寺で修行僧として過ごした間は朝晩、観音堂で勤行を行った。辛いことも経験したが今となっては懐かしい場所である。
堂内に入るとすでに大勢の参拝者が案内役の若いお坊さんの説明に聞き入っていた。
よく見れば説明しているのは修行時代の同窓生であった。
見つからないように気配を消して参拝の列に紛れ込んだつもりだったがしっかり見つけられてた…時間のあまりない中で旧交を温めることができた。
観音堂の拝観記念に絵葉書を頂く。
実物はこんなに明るくは見えません!
次に仁和寺の金堂(本堂)へ。
御室派寺院ということで特別に解錠して頂き般若心経でお勤めをさせて頂いた。
金堂で読経する機会はなかなかないのでとても嬉しかった。
最後に御殿へ。
御殿は御所を思わせる長い回廊と広大で精緻な庭園のある建造物である。
工事中だったのが少し残念だったが普段は入れない部屋にも入れて頂き懇切な説明を伺うことができた。
終戦当時に天皇陛下を出家していただくことで陛下の存命を図る会談がこの御殿のなかで行われたという。すでに陛下の僧名も決められていたとことでもしかしたら大きく日本の歴史が変わったかもしれない一コマがこの御殿で行われたという。