ギンパイソウ 運慶と快慶 ハムスターのアレ

 

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ギンパイソウが開花し始めた。

 

白い小さな花を咲かせる姿に惹かれる。

 

ギンパイソウは特に女性に人気で「何という花ですか?」というお尋ねが多い。

 

今年はもう少し増やそうと思って80ほどポットで苗を買って移植したが鹿にだいぶ喰い荒らされた。

 

新緑の季節でいくらでも野山に植物が繁茂しているのにわざわざ玄関の前までやってくるのが解せない。

 


昨月あたりからやたらとクマに出没を知らせるメールが行政から届く。

 

1日に数件も届くことがあって軽い迷惑メールである。それにしても最近のクマの多さは少し異常なものを感じる。

 

 

 


先日、NHKで「運慶と快慶」という番組が放映され興味深く観た。


仏像彫刻に偉大な足跡を残した巨匠が同時代に出現したことはいかなる意味をもつのだろうか。


番組では運慶と快慶が同門でありながら全く違う方向性を目指して進んでゆく姿が取り上げられいた。


「運慶と快慶」を見終わった直後にNHKから連絡がありBSの番組で『謎の天才仏師快慶(仮題)』を制作することになりその取材協力の依頼だった。

 

最新の4Kカメラで当山の快慶佛を撮影するとのことだが、問題は…


BSにも入っていないし、4Kのテレビも持っていないことである。


昨日撮影が終了。どんな番組ができるか楽しみである。

 

 

 

 


ハムスターなどのカゴにホイール状のものが入っていてハムスターが勢いよく回しているのを見るが、あのホイール状の物体の名称は何だろうかと気になったので調べたら


『回し車』


と判明。まんまである…

 


仏画のなかに巨大な車輪状のものが描かれ、その中を転生してゆく人間の姿が描かれているのを見たたからである。なんとなく似ている気がする。

 


私達は喜怒哀楽と幸不幸を紡ぎながら営々と生きているようでいて、回し車のなかのハムスターの如き存在なのかもしれないと思ったのである。

 

 

 

 

 

 

話は少し変わるが、しばらく前に友人に勧められて「蜩の記」という日本映画を見た。


主役の役所広司さんも良かったが、岡田準一氏がいかにも武家らしい佇まいがよくて「天地明察」でも見ようかと思っていたら、ちょうどテレビで「白い巨塔」が始まった。

 

 

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全部は見ることができなかったが、超豪華な俳優陣といい、見応えがあった。

 


不思議なことに主人公が権力に邁進してゆく姿というのがだんだんと滑稽に見えてくるのである。

 

 

不思議なほどの滑稽さとその結果としての虚しさが感じられたのである。

 


それは製作者がそのように意図したのか否かはわからないが、いろんな意味で感じるものがった。

 

 

回り続ける車輪のなかを懸命に走り続けて何か遠くへ至ったように錯覚している私が居て、同時にそこから脱したいと願う自分もいる。

 

 


般若心経 cho ver. (Heartsutra cho ver. ) live act / 薬師寺寛邦 キッサコ