苔日和 プレデター 「密教の歴史」
お寺というのは山が後背地になっていることが多く日陰になりやすい。
私の住んでいる山寺も周りに小高い山があり、日当たりが悪い。当地舞鶴は雨や曇の多い土地柄であるから一層その感が強い。
(この気候をなんとか生かせないかと思案中…名案をお持ちの方は是非ご教示頂きたい)
庫裏の裏手は春先になると青々とした苔が生え始める。
昼前と午後3時ころは斜めに陽が当たって心地よい景色になる。
ただ苔に陽が当たっているだけなのだがなんとはなしに心惹かれるものがある。
それでもいい具合に苔が生えてきた…と思うのと殆ど同時にイノシシに苔をひっくり返されて台無しになる。そんなことが毎年も続いている。
庭に生え始める鈴蘭や水仙も葉先を鹿に齧られると成長が止まってしまう(涙)
なんとか庫裏周辺だけでも動物を防除できないかといろいろ思案しているが、最近、気のせいか動物の出没がすくなくなったように感じ、いろいろ理由を考えていたらふと思い当たったのは先日気まぐれで買った小さな機械。
マッチ箱を重ねたくらいの体積で上面に太陽電池があって昼間の蓄電で夜に赤いライトが点滅する。
名称は「プレデター・アイ」…大袈裟?
もしかかしたらこれのおかげかも…というわけでもう2組ほど買い足して様子を見ることにした。
先日買った正木晃「密教」のなかに参考文献の一節(「さらに密教を深く知るためのブックガイド」)があり、松長有慶「密教の歴史」について
出版されて30年以上経つが密教の全体史を知る上でこれにまさるものは未だ無い…と書かれてあったので買わないわけにはいかない。密林の古書が安かったので即買い。
中を開くといろいろと書き込みがしてあって、目次には
3~6章 後期試験範囲 論文形式 10問
と書かれてあった。
密教系の講座を受講した学生さんの痕跡がありあり….
自分も学生時代にそんなことをしたな…と懐かしくなった。